卒業生の言葉 その2

  みなさん、こんにちは。
  今日、私たちは明星学園中学校の3年間を終えようとしています。気がつけばあっという間の3年間、楽しかったことも、大変だったことも、すべてが私たちの成長にとって大切な時間でした。
  私がこの学校で学んだ重要なことのひとつは、「挑戦とその過程を大切にする」ということです。
  そう感じるにいたった出来事は星の数ほどありますが、その中でも特にこの思いを強く感じた経験をお話しします。
  昨年の夏休み、私は「明星学園国際交流クルーズ」に参加し、ピースボートに乗船しました。
  初めて参加したこの企画では、毎日が新しい体験の連続でした。さまざまな国籍や年齢の方々との交流を通じて、これまで知らなかった世界や異なる文化に触れることができました。
  ピースボートでは、英語、中国語、韓国語が公用語です。英語以外の外国語に触れることが少なかった私にとって、中国語や韓国語は最初はまったくわかりませんでした。
  英語も難しい言葉は聞き取れず、伝えることが難しいこともありましたが、諦めずに挑戦してみることで多くの方と交流をすることができ、「伝えようとする気持ちが一番大事だ」と実感しました。
  これは、明星の授業にも通じる考え方だと思います。授業では、まず自分で考えてみることを大切にしています。さらに過去の授業からヒントを見つけ出し、少しづつ答えに近づけることができます。挑戦する気持ちと、過去の経験が必ず自分を前に進めるのです。
  私は、ピースボートでの経験によって、もっと外国語を学びたい、世界中の人々と交流を深めたいという気持ちが一層強くなりました。そうすれば、私の世界は広がり、もっと新しい発見ができると感じたからです。世界は私が思っている以上に広く、知らないことがたくさんあります。私はそれを知りたい、言葉を使って世界とつながりたいと、心から思うようになりました。
  明星学園での経験は、私に、挑戦を諦めないことの大切さを教えてくれました。最初から「無理だ」と諦めるのではなく、まずは挑戦してみる。結果がうまくいかなかったとしても、その過程で学んだことや努力は必ず自分の力になります。最初はできなかったことも、地道に続けていけば、いつかそれは必ずできるようになるのです。
  努力はすぐに報われるとは限りませんが、確実に自分の中に積み重なっていくことを実感しました。
  これが、私が過ごしてきた9年間の学びです。私はこの3年間で語りきれないほど、それこそ星の数ほどのことをやり遂げることができました。私の成長は、まだまだ止まりません。明星学園での時間もまだまだ終わりません。
  これから明星学園高校に進学し、さらに3年間、この学び舎で成長を続けていきます。これからももっと挑戦し、自分の可能性を広げていきたいと思っています。9年間の明星学園での学びが、これからの3年でさらにどれだけ深まるのか、どんな自分になれるのか、とても楽しみです。
  支えてくださった先生方、保護者のみなさん、そしてかけがえのない仲間たちへ、
  心からの感謝を込めて。ありがとうございました!

94組  杉本 美月

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