2024年度オーストラリア短期留学 〜第11日目・第12日目〜 最終回

11時30分に学校に集合。

朝からきっといろいろな感情の中で、荷物をまとめていた事でしょう。

泣きながらパッキングをしていた子もいたようです。たった10日間の現地滞在。

全くの他人だったホストファミリーが、こんなにも近い本当の家族のような大切な人たちに感じるのは、全てホストファミリーの温かい愛情の魔法のおかげです。

明星学園小学校とWoodend校の交流が始まって今年で19年。1年ごとにこつこつと積み上げ、創り上げてきた信頼関係は、両校の子どもたちにとって大きな体験と感動を得ることができる、素晴らしいプログラムの土台となっています。安心できるホストファミリーがいてくださるからこそ、子どもたちに海を渡らせる決心ができます。そして海を渡った子どもたちは、抱えきれないほどの素晴らしい時間と思い出、そして美しい友情と愛情を得て、再び海を渡って帰国します。今日がその最終日となりました。

11:15分ごろから次々とホストファミリーに連れられて、明星の子どもたちがスーツケースを押してきました。「どうしよう。。。帰りたくない。。。」何人もの子どもたちが伝えてきます。涙を拭うホストファミリーの姿も。ホストファミリーの小さな弟や妹たちも、日本から来てくれたお姉ちゃんお兄ちゃんが帰ってしまうと聞いて、寂しくなって泣いていました。

出発は12:00の予定。あと30分。あと20分。何度も何度もハグをして別れを惜しむ子どもたちとホストファミリー。

「出会いが人生を彩る」まさに、このオーストラリア短期留学は、今後の人生を鮮やかに彩る出会いを与えてくれるものです。

集合写真を撮り、とうとうお別れの時がきました。最後にもう一度ハグをして、別れたくない気持ちをぐっと堪えて、ぼやけて見えるバスの階段を上がり席につきました。一枚の窓を隔ててあっちとこっち。ホストファミリーは直ぐそこにいるのに、もう手を振ることしかできません。ゆっくりとバスが動き出し、ホストファミリーとWoodend校が左へと流れていき、やがて見えなくなってしまいました。

重たい空気が流れるバスの車内。啜り泣きがあちこちから聞こえていました。10分くらい経ったでしょうか。そろそろ全体に空港についてからのことなどをアナウンスしようかな。。。と思ったら、誰かが急にオーストラリア国歌を歌い出し、それにつられて周りの子たちも歌い出しました。もちろん歌詞はほんの一部しかわかってないのですが、Welcome CeremonyFarewell Ceremonyで流れたたった2回だけでメロディーを覚えたようで、それなりに歌えていたので驚きました。そのあたりからバス内の雰囲気も徐々にほぐれていき、空港に着く頃にはいつもの元気な明星っ子に戻ってくれていました。

 

 

さ、気持ちを切り替えてお家へ帰ろう!

荷物をチェックイン。セキュリティーゲートを通過して、搭乗口へ。シドニー行きはドメスティックなので、お世話になったWoodend校のサラ先生も搭乗口まで見送りに来てくださいました。

少し予定時刻より遅れてカンタス航空742便シドニー行きの搭乗が開始されました。サラ先生にもう一度お礼を言って、飛行機へと乗り込みました。

あっという間にシドニーに到着。時計を30分進めて、国際線乗り場まで移動。搭乗口を確認したら、空港内で自由時間です。自由と言っても、安全に過ごすためのルールがちゃんとあります。最後のショッピングに行ったり、おやつを買ったりして、残ったお小遣いのオーストラリアドルを使い切ろうと必死!笑。

ちゃんとみんな再集合時間に搭乗口に戻ってきました。東京行きの飛行に予定通りに乗り込み、いよいよ羽田空港に向けて出発です。

早朝に到着する便なので、帰りも寝ていきます。明日の朝、日本で待つ家族との再会です。

桜が開花した東京に降り立った時、子どもたちの胸にはどんな想いが込み上げてくるのでしょうか。

2024年度オーストラリア短期留学の様子をお伝えしてきましたが、今回で終了とさせていただきます。今後も明星学園小学校の国際交流の様子を楽しみにしていただけたら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

追伸:無事に帰国し、家族と再会を果たしました。

(文責:国際担当 小関)

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