小学校
先生コラム
2学期が始まり…
校長だより、なかなか更新できずすみませんでした。
1.今学期の目標って…
2学期が始まり、2週間が経ちました。1週目の作品展は今年も充実していて、どの作品も素晴らしいものでした。先日、参観説明会に参加された受験希望の方々も、ホール前に展示されていた作品を見て、驚いていました。特に一緒に来ていたお子さんが作品を目にするたびに「すご〜い!」といっていたのが印象的です。そのお子さんたちもやがて小学生になり、自分らしい作品を作るのでしょうね。なんといってもテーマがさまざま。関わり方はさまざまだと思いますし、温度差もあるとは思いますが、その瞬間は真剣にそのテーマに取り組んだ結果だと思います。
今回のテーマが直結しなくてもいいのですが、今回の取り組み方や資料の集め方、見せることを考えたレイアウトなどが、やがて6年生の卒業論文や9年生の卒業研究につながるといいなと思っています。
そして2週目からはオーストラリアのWoodend小学校から短期留学生たちが3人の先生と共に来日しました。コロナ禍で実施できない年があったので、Woodend小学校からは実に6年ぶりの来日です。引率の先生は前回と変わらずの顔ぶれで、3月にこちらからオーストラリアに行った時、明星の教員がお世話になった方々です。留学生は先週の月曜日から高学年のクラスに数人ずつ入り、できる限り同じ学習をするようになってはいるのですが、それはなかなか難しく、個別のプログラムになったりと臨機応変に対応しています。漢字などはとても苦労していますね。しかし異文化を体験し、そこから何かしら学ぼうとしている姿は素敵です。今週の木曜日には帰国してしまいますが、残りの時間を最後まで楽しんで欲しいと思っています。
さて、最初に作品展のことを書きましたが、この夏に作品作りだけでなく、さまざまなことにがんばってきた人がいます。始業式でも紹介しましたが、伝統あるピアノのコンクールで優秀な成績を収めた子が二人います。この二人以外にも夏休み中に活躍した人がいるのかもしれません。どこかで紹介できればいいですね。
この二人のように何か目標を持ってこの2学期を過ごして欲しいと思っています。運動会の目標でも、冬休みにがんばろうとしていることでもいいのですが、その目標に向けて一歩一歩進んで欲しいと願っています。2学期もがんばりましょう。
2.季節の移り変わり
9月に入ったと言うのに毎日毎日暑い日が続いています。この夏休み中にWBGTの常時固定測定器を設置したので熱中症に対する判断は以前よりもさらに時間短縮になりました。しかしこの9月は危険指数の31℃を超え体育の授業ができない日も多く、これから運動会の練習も始まってきますので、少し心配です。
そしてこの猛暑の中、ビオトープのポンプが壊れ、水が循環しなくなってしまう時期がありました。夏休み中に何度か水を入れたり、水中の藻を掃除したりしたのですが、特に水路の部分の水はすぐに蒸発してしまい、中の生物にとって過酷な状況になっていたと思います。
そんなビオトープでも生命は受け継がれていて、今年産まれのメダカが小さいながら必死に泳いでいます。またシオカラトンボなどもたくさん飛来していて、きっとまたビオトープに卵を産みつけてくれることでしょう。こどもたちの少ない夏休み中は、カラスやハト、そしてメジロなどもビオトープにきて、水を飲んだり、水浴びをしたりしていました。彼らにとっても重要な水場となっています。ビオトープのいい状態を常にキープしたいと思っています。
3.ほんのちょっとの紹介
夏休みにはたくさんの本と出会いましたか。私はこの夏はなぜか忙しく、なかなかゆっくりとした読書をすることも、図書館や書店にいって本を調べることもできませんでした。とはいえ何も読まなかったといえばそうではないのですが、どちらかといえば以前読んだことのある本をもう一度読んでみるということをしていた気がします。何度も読んだことのある本は、読む時に間が空いてしまっても、どの場面からでも、お話の世界に戻ることができる気がします。もちろん結末を知らないほうがワクワク感はあるのですが、逆に知っていることが安心感になったりもします。この夏はときどきそんな本の読み方をしていました。
6年生はこの夏休みに卒業論文のテーマを決めたのではないかと思います。今さらと言われるかもしれませんが、東日本大震災が起きた時に福島に取り残された動物たちと、なんとかしようとするボランティアの方々のドキュメンタリーを紹介します。少し難しいかもしれませんが、時には現実を知ることも必要かと思っています。『おいで、一緒に行こう』(森 絵都作・文藝春秋)
(校長 照井)