2024年が終わります。

1.100周年イヤー!

早いですね。もう今年も残すところ11日となりました。一年一年があっという間に過ぎていきます。
今年は創立100周年を迎える年ということで、数年かけて準備をしてきました。特に大きかったのは5月に行われた式典です。創立以来初めて小中高の全児童生徒が同じ場所に集まり、さらには保護者の方々や卒業生、そして明星のことを想ってくれている方々と一緒に100周年をお祝いできたことは、これ以上ない喜びです。
そして先日の12月14日には卒業生の小林沙羅さんと冨平恭平さんによる記念コンサートが行われました。「歌で紡ぐ100年」というタイトルで、この100年間に歌われてきた曲と明星とのつながりを素晴らしい歌声とピアノ伴奏で楽しませてくれました。個人的にも小林沙羅さんは照井が入職して初めての教え子であり、当日彼女が歌った曲の一つは、中高の同級生が作曲したものでしたので、感慨深いものがありました。
1924年に21人の児童と4人の教員でスタートした学校ではありますが、そのネットワークは少しずつ広がっていき、明星に関係する人と人がいろいろなところでつながりました。今年入学した1年生が、3月に卒業を迎える6年生が、今後どのようなつながりを築いていくのか、今から楽しみであります。「つながりたがり」の明星生ですからね。
しかし100周年を迎えたからそれで終わりということではありません。これから先、さらに明星のネットワークを広げていくことができるといいと思いますし、在校生と卒業生が明星生であることを誇りに思えるような学校を、みなさんと教員とで作っていきたいと思っています。
本年はお世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。よい年末年始をお迎えください。

2.珍客あらわる!

今週の17日、朝から正門周辺がざわめいていました。なぜかといえば、2頭のハクビシンが正門横のイチョウの木に登っていたからなのです。もともと井の頭は緑が多く自然が残されています。ハクビシンやタヌキにとって、玉川上水沿いなどは快適なすみかのようで、明星にもちょくちょく遊びにきています。
見た目はかわいいのですが、喜んではいられません。危険を感じたら、かみついたりひっかいたりするそうで、そうなると雑菌が人に入り込む可能性もあります。またアライグマと同様、外来種なので、在来種や生態系へ与える影響も心配です。とはいえ、最初は人の都合で日本にやってきたケースも多く、動物たちが悪いわけではありません。ペットとして飼われていたアライグマが捨てられたり逃げ出したりして繁殖した例もありますし、沖縄でハブを駆除するために連れてきたマングースを逆に駆除しなくてはならなくなったり…。人間って勝手だなと思うケースは多々あります。
その後ハクビシンたちはイチョウの木から降りて、学校を去ったそうです。少し考えさせられる来客でありました。

3.ほんのちょっとの紹介

この短縮も図書クラブのメンバーが吉祥寺の本屋さんに繰り出しました。図書クラブの子どもたちは以前から図書室に置く本を本屋さんに出かけ自分たちで選んでいます。以前は銀座の教文館まで出かけて行ったのですが、コロナ禍に一旦中止。再開しようと考えていた時期に、吉祥寺に「緑のゆび」と「クレヨンハウス」という絵本屋さんが次々とできました。そこでクラブの子どもたちを連れていくことが可能かどうかを交渉しにいき、それ以来のお付き合いとなりました。7月の短縮には「緑のゆび」さんに行ったので、この短縮は「クレヨンハウス」さんの番です。図書クラブの子どもたちは店内をゆっくりみて、図書室に置く本をしっかりと選んでいました。この子たちは本を選ぶ目を持っているなと感じた時間です。
私も自分用に3冊買ってきました。今回はその本を紹介します。
クリスマスにちなんだ『もみのき そのみを かざりなさい』(五味太郎作・アノニマ・スタジオ)という絵本で、なんと五味さんのサイン入りでした!
そして最近私が大好きな作家の新作『ドクロ』。(ジョン・クラッセン作・柴田元幸訳・スイッチ・パブリッシング)少し不気味ではありますが、心温まる作品です。
そして子どものころ何度も繰り返して読んでいた『せいめいのれきし』に関する本をもう一冊。「深読み!絵本『せいめいのれきし』」。(真鍋真作・岩波書店)こちらは大人向けでこの冬休みにゆっくりと読むことができたらと思っています。

(校長 照井)

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