木工・工芸科

自分の手でつくり、
ものづくりの喜びと価値を知る

「木工」と「工芸」の世界を通じて、私たちを取り巻くものの在り方や価値と、ものづくりの喜びを学びます。木材や糸などの素材に触れ合う中で、技術を応用した独創的な作品を作り出します。

この過程で、創造力や柔軟な発想力、多様な価値観を養うと同時に、ものづくりの本質と社会におけるその意義を深く考えることを大切にしています。

木工

木工の授業では、木の製材方法から始まり、最終的には家具製作までの一連の過程を体験しながら木の魅力を感じてもらいます。8年生では、木材を削り出して器などの小物を個人製作することで、木材の特性や加工技術を身につけます。さらに9年生ではグループで椅子などの大きな家具の協同製作を行います。木工の授業を通じて、木が持つ文化的な価値や自然素材を生活に取り入れる方法を深く学び、実践する機会が豊富に用意されています。

8年生 「木の創作器」

9年生 「卒業製作 木のオリジナル家具」

工芸

工芸の授業では、糸を自ら染めるところから始まり、自作した織り機を使用して糸を一本一本丁寧に織り重ねて作品を作り上げます。8年生では、平織りやつづれ織りやなどの基礎的な技法を実践し、タペストリーを制作します。9年生では、卒業制作としてクッションやマフラーといったオリジナルの作品を制作します。素材の選び方や染め・織りの技術を学ぶと同時に、私たちの身近な生活文化を見つめ直し、日常に自然素材を取り入れるものづくりの意義について考える機会を得られます。

8年生 「つづれ織り」

8年生 「平織」

9年生 「卒業制作」