国語科の授業の紹介

1年生の「現代文(現代の国語)」は、感覚的なものを形象化して言語化することや、論理的に表現することを学びます。自己意識の形成や他者との関係を学び、これからの社会を生き抜く眼差しを獲得します。

2年生の「古文(古典探究)」では、古典作品を読解しながら作品の時代的背景や、文化の違いについて理解することを目指します。そこから我々の生きる文化を相対化して捉えたり、日本語自体を思考の対象として思索を深めたりします。
国語科では、過去に生きた人の言葉に触れてゆくことで、読解力や思考力を身につけ、豊かな内面性を養うことを主たる目標として、諸科目を設置しています。
1)1年次の国語
1年次の必修科目は「現代の国語」と「言語文化」です。時代と場所を現実に生きた人間の表現と思考を経験することで、現在を生きる確かな想像力と理性を養うことを目標にしています。
必修 | 〈現代の国語〉(2単位) 文章を的確に理解し、言語を以て思考する事を通して、自己意識の形成、自己と他者の関係、言語、社会や歴史のとらえ方、思想問題について考える眼差しを身に付けます。また、感覚的なものを形象化して言語化することや、論理的に表現することを学びます。 |
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〈言語文化〉(3単位) 各時代の作品に触れ、その面白さを味わいながら、作品世界に親しむことを目指します。さらに、文化的社会的背景、語法、表現の特質を理解することを通して、言葉や時代の相対化を通して思考する力を養います。 |
2)2年次の国語
コース別必修科目として「現代文Ⅰ」「古文Ⅰ」を、自由選択科目として「理系現代文Ⅰ」「理系古典Ⅰ」「漢文Ⅰ」を設置します。
コース別必修 | 現代文Ⅰ(論・文)(3~4単位) 文系・実技系コース対象。1年次で学んだ内容を素地として、さらに文章を読み進めます。歴史的・思想的に広がりをもって、より広く深く自己を探求していきます。 |
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古典探求(3単位)、古文Ⅰ(2単位) 1年次に引き続き、古典文学の文法・表現の特質、文化的社会的背景、思想について学習します。文系は「古典探究」、実技系は「古文Ⅰ」。 |
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自由選択 | 理系現代文Ⅰ(1単位) 理系コース対象。文章を読むことが好きな人、文章を読み思考することが好きな人、受験科目となる人向けの授業です。理系を志望する人に読んでもらいたい文章を扱います。 |
理系古典Ⅰ(2単位) 授業では古文と漢文を扱います。理系コース対象。古代の思想や文化的社会背景について興味関心がある人や受験科目となる人向けです。 |
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漢文Ⅰ(2単位) 漢文の文法・表現の特質、文化的社会的背景、思想について学習します。古典探求または実技系古文を履修していることが望ましいです。 |
3)3年次の国語
コース別必修科目として「現代文Ⅱ」「古文Ⅱ」、選択必修科目として「漢文Ⅱ」「国語表現」「表象文化論」、自由選択科目として「理系現代文Ⅱ」「理系・実技系古典Ⅱ」を設置します。
コース別必修 | 現代文Ⅱ(4単位) 文系・実技系コース対象。これまで学んだ内容を素地として、思想的論考や文学作品を読み進めていきます。学習者はより実存的・文学的な経験をしてゆくことになります。 |
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古典探究Ⅱ(4単位) これまで学んだ古文の基礎知識・基礎学力を生かして古典作品世界を読むことを目指します。学習者はより能動的にテキストに関わることが求められてゆきます。 |
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選択必修 | 漢文Ⅱ(2単位) 漢文Ⅰで学んだ内容をふまえ、発展的な学習に取り組みます。漢文Ⅰを履修していることが望ましいです。 |
国語表現(2単位) 文章を書くことにおける基本的な技能習得をめざします。 |
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自由選択 | 理系現代文Ⅱ(2単位) 理系コース対象の現代文の科目です。 |
理系・実技系古典Ⅱ(2単位) 理系または実技系コース対象の古典の科目です。 |