コース紹介

関心を持った分野と
将来の進路に合わせて
2年生からコース選択

文系コース

知識・読解力・思考力を養い、
豊かな人間性を育てる教育

断片的な抜粋ではなく、まとまった文章を読むために
オリジナルに編集した教科書を使用しています

国語科

高校からの「国語」では、思考するための知識や能力を育むために、自己を形成している歴史や社会についての理解を深める文章を読んでいきます。他者のなかに自己を見出し、過去や社会と自己のつながりを認識するなかで、思考に必要な言葉の獲得を目指します。言葉の限界と対峙する経験を重ねつつ、言葉の無力さを感じながらも、言葉の本当の価値に気づけることでしょう。

外国語科(英語科)

異文化とその背景にある各国の価値観を学び、自分自身の活躍の場を広げるコミュニケーション能力を向上させます。英語学習に必要な4技能(読む・書く・聴く・話す)を強化するための内容をバリエーション豊かに用意し、少人数制やネイティブスピーカーによる授業などもあり、大学受験や海外留学などの目標にあわせて効果的に学習できます。

社会科

社会で起こる出来事と、それらが発生した背景を学びながら世界への理解を深めます。時代や地域によって大きく変化する人々の価値観や、それぞれの国の文化・時代背景を知ることで、現代社会の出来事もよりよく理解できるようになります。歴史や文化・社会のあり方に向き合い、生徒の興味関心を広げながら自ら考える力を育てます。

生徒の声

「旅が好き」から見つけた将来の夢。
一人ひとりの興味を
引き出して伸ばす、明星学園ならではの校風

文系コースで地理や歴史を中心に学んでいた岡田さんのなかで、最初は趣味だった「旅すること」が学問へと変化したのは、2年生のときの「地理基礎演習」がきっかけでした。この授業は大学のゼミのような少人数形式で、地理についてじっくりと学べます。地元・三鷹市の市政を考える課題では、市に対して都市計画案をプレゼンし、地域活性化への興味がより深まりました。
岡田さんは高校在学中に47都道府県すべてを旅して地域を知る中で、「人とのつながりが生まれる喜び」と「新たな出会いによって自分の可能性が広がる嬉しさ」を感じました。そして、将来は旅を通じて人と人とのつながりを生み出せる存在になりたいと思うようになりました。
3年生になると週4時間の地理の授業を通して、ますます好きな分野を深めました。午後は空き時間を作り、教員に相談しながら大学の推薦入試対策をしました。小論文や面接指導など教員の丁寧なアドバイスとサポートで入試に向けてやるべきことがはっきり見えました。
教員が生徒を信頼し、誰かと比べることなく一人ひとりの好きなこと・やりたいことを認めてくれる環境があるのが明星学園の魅力です。在学中の学びはもちろん、旅やフィールドワークを通してたくさんの発見をした岡田さんは「明星学園にはたくさんの成長の種が転がっている」と語ります。好きなことから将来の可能性を広げたい人にとっては、出会いや学びの多い学校生活になるのではないでしょうか。

岡田 大輝 さん
2023年度高等学校卒業後、
明治大学 文学部 史学地理学科へ進学。
地理学を専攻。

理系コース

サイエンスを楽しもう!
豊富なフィールドワークで
広がる世界

和泉多摩川付近の多摩川河床に露出する飯室層から貝化石を 採取している様子。また、草の根元の土から砂金も採取できます

数学科(理系コース)

計算力はもちろん、抽象的なものを読み解く思考力や発想力など、あらゆる学問の基礎となる力を学びます。1年生の必修授業で数学ⅠA、2年生の必修授業では数学ⅡBCというように、段階的に応用力を高めながら学習を進めます。3年生では数学科目の演習授業も選択でき、少人数制のクラスで生徒と教員の距離が近いため、いつでも気軽に質問や個別対応ができます。

理科(理系コース)

理科4分野(物理・化学・生物・地学)全てを学べることに加えて、課外授業がとても豊富です。フィールドワークや天体観測といった体験学習や、「身の回りの理科」をテーマにした研究レポート作成とプレゼンテーションなど、自己表現の機会も多くあり、様々な視点から理科に楽しく接することができます。教員と接する機会が多く、授業についての質問から生徒の進路指導まで、個人に合わせた丁寧なサポートを行います。

生徒の声

身近な「なぜ?」から深まる知識
それぞれの興味を追究できる学習環境

理系コースには自主的なテーマで作成するレポートやプレゼン、フィールドワークなど実体験から教科の理解を深める授業が豊富にあります。
奥野さんは2年生で学んだ「生物基礎演習」で、がん細胞に関する研究レポートをまとめました。そのきっかけは、夏休みの宿題で大学教授の講義動画を観たことです。「がん細胞は老化しない」という話題に興味を持ち、他の細胞との違いについてもっと知りたいと考えました。この授業を通して、自分の興味がある分野をより深く学ぶ楽しさを知りました。
3年生では、2年生までに身につけた数学と物理の基礎を応用し、より専門的な学習へと進みます。難しいと感じる場面もありますが、「理系科目をしっかり突き詰めて学べる点でやりがいもある」と奥野さんは語ります。
理系コースの授業では生徒同士でディスカッションをしたり、自分でテーマを決めて考察する場面が多くあります。自分の「なぜだろう」と思うことを深く考えるので、意欲的に研究ができ、興味のある分野が見つかるチャンスにもつながります。将来の進路が決まっている人も、そうでない人も、多くの可能性に出会える場所です。

奥野 嵐 さん
理系コース 3年生

奥野さんが100万年前の地層から取り出した貝化石

美術コース

美術作品との出会いから
制作技法を学び、
アイデアと視野を広げる

様々な作品の鑑賞と観察を通して、色彩の知識やデザイン・描写のための具体的なポイントを学びます。一つひとつの課題に向き合い、制作を積み重ねる中で技術・発想力・表現力を磨くだけでなく、新たな発見を得て視野を広げる機会にもつながります。美術コースの生徒が選択する[クリエイティブ系][デザイン系]の授業は、それぞれに豊かなカリキュラムが組まれており、生徒の創造性がのびのびと発揮できる環境があります。

生徒の声

各分野の専門教員が指導!
制作経験を通して広がる表現の幅

絵を描くのが好きで、小学生の頃から絵画教室に通って油絵に触れていた菊田さんは「専門的に美術を学びたい」という希望から、美術コースを選びました。中でも、様々な画材を使って幅広い表現を学ぶ「素材技法」の授業は印象に残ったものの一つ。初めてチャレンジする技法を使った作品づくりはとても新鮮で、どんなことが学べるのか毎回楽しみだったそうです。
美術コースには、映像・現代美術・美術史などの各分野を専門とする教員がいます。生徒の作品に対して的確にアドバイスし、表現のコツを細やかに教えてくれるため、美術の初心者も安心して技術を身につけて上達できる環境があります。
パッケージデザインに興味がある菊田さんは、デジタルで作品を作れるCGデザインも学びました。アドビのイラストレーターを初めて使ったときは戸惑いましたが、実践的でチャレンジしたくなる課題のおかげで、1年も経たず使いこなせるようになりました。
美術コースでは様々な方法と視点で課題に取り組む機会が多くあり、菊田さんは「自分の好きなことを夢中でやれる環境でとても充実している」といいます。3年生では午後に授業の制作課題へじっくり向き合う時間を持つことにしました。これは美術大学の受験で必要な実技試験の表現力を磨くことにもつながっています。 授業では美大進学という同じ目標を持つ仲間と学び、様々な考え方や表現に出会って刺激をもらえます。お互いに作品を見せ合い講評する中でたくさんの学びがあり、技術面だけでなくアイデアの面でも力をつけることができます。

菊田 楓花 さん
美術コース 3年生

CGデザイン「セルフポートレート」

音楽コース

音楽の技術・歴史・文化に触れ、
生徒の感性を育てる

「歌う・楽器を演奏する・聴く・つくる」活動を通して、音楽文化や音楽史を幅広く学び、それらを活かして自分が理想とする音楽を創造する視点と、成立させる技術を持つことを目指します。また、音によるコミュニケーションを通して他者と発見や感動を共有し、生徒自身が新しい自分に気づくきっかけを得て、豊かな表現力と価値観を育てます。

生徒の声

歌って、演じて、つくりあげる
音楽の楽しさをフルに楽しめる授業が満載

音楽コースは歌や演奏など、音楽に関わる総合的な学びと技術が得られるのが特徴です。明星学園ならではの授業の一つに、「オペラミュージカル」があります。生徒が協力して一つの舞台を作り上げる内容で、9月の文化祭に向けて歌や演技を磨き上げます。配役はオーディションで決まり、オペラの経験が豊かな教員が舞台の立ち方・演技の仕方・歌い方といった本格的な指導をします。
2年生のときに観たミュージカルの舞台で「歌や演技でこんなに人を感動させられるんだ」と驚き、改めてその魅力を感じた尾方さん。音楽コースの様々な授業を通して、音楽や歌唱によって表現する楽しさ・奥深さを学び、今は音楽大学への進学を目指しています。
明星学園では「自主自立」の理念に沿って、体育祭や文化祭などのイベントは基本的にすべて生徒が企画・運営します。尾方さんは実行委員長を務め、他の生徒と協力する大変さやイベントが出来上がることへのやりがいを感じました。
高校生活では勉強も大事ですが、授業以外にも様々な体験ができるのが明星学園ならではの魅力。教員が生徒の活動を尊重し、自主性を育てる校風があるからこそ、一人ひとりが前向きにやりたいことを実行する力を身につけられます。

尾方 謙成 さん
音楽コース 3年生

2023年オペラ・ミュージカル公演の様子

体育コース

様々なスポーツ経験を通して
身体技能と協調性を学ぶ
 

運動に対する認識を深め、幅広いスポーツを体験することで高いレベルの身体操作を身につけ、自分の身体を理解し育てます。スポーツ競技や運動は、日常のありふれた動作を発展させた形で成り立っています。それらを発見すると同時に、仲間とともにスポーツをする楽しみを覚え、チームプレーなどの能力を発展させます。同時にスポーツ理論や歴史も学ぶことで、様々な視点からスポーツをとらえる力を養います。

生徒の声

各分野の専門教員が指導!
制作経験を通して広がる表現の幅

体育コースは、様々な球技やウェイトトレーニング・陸上・剣道など多種多様な競技の実践を通して、競技力の高いスポーツ選手を育成しながらスポーツにまつわる幅広い理論が学べる授業がたくさんあります。
堅谷さんが新たな学びを得た「スポーツ論」では、スポーツの歴史に加え、プロ野球・Jリーグなどの地域密着型スポーツの特徴などを学びます。これまで「身体を動かすもの」という意識が強かった体育が学問になっていく瞬間は、とてもワクワクしたそうです。
「実技トレーニング」では、メンタルの整え方、効果的な身体の動かし方、ケガをしない鍛え方を知ることができます。また、食べ物で身体の状態が変わることを知り、競技の技術以外からアプローチすることも大事だとわかりました。所属するサッカー部の活動で役立つのはもちろん、将来にわたって長く使える知識が学べたといいます。
体育コースは、サッカー部や陸上部などの運動部の生徒だけでなく、トレーナーなどのスポーツ関連の仕事に就きたいと考える生徒もたくさんいます。堅谷さんは中学時代からサッカーに打ち込んできましたが、体育コースの教員がスポーツにまつわる仕事の話を聞かせてくれたおかげで、競技者だけではないスポーツとの関わり方があると知りました。
「運動という分野の中で、自分の進む道を少しずつ決めたい」という堅谷さん。特定の競技に打ち込みたい人、スポーツ理論を深めたい人、スポーツを教える側を目指したい人など、心身ともにあらゆる力を伸ばせる環境が体育コースにはあります。

堅谷 恵音 さん
体育コース 3年生

家政コース

理論と実習の両立で主体性と
専門力を育む

1年生必修授業の「生活」で、自立して生活するために必要な衣生活、食生活、住生活、家族・家庭生活、消費生活などの基礎的な知識・技術を学びます。
家政コースでは発展的に「幼児教育」「調理」「服飾デザイン」「住居」を幅広く学びながら、グループワークや体験活動を通して人と関わり合って共に生きる力を身につけ、知識を深めていきます。

服飾デザインⅡ

幼児教育Ⅱ 「デコ弁」

生徒の声

自分の「好き」を追求すれば、
きっと進みたい道が見つかる

「料理することと食べることが大好き」という田中さんは、料理をもっと学びたいと考えて明星学園に入学しました。家政コースでは、調理実習はもちろん栄養に関する幅広い知識が学べます。「調理」の授業では栄養バランスのとれた献立を考えてカロリー計算をしたり、「幼児教育」の授業では子どもが食べやすいメニューを考えたりする授業もあります。
家政コースは幼児教育・調理・服飾デザイン・住居が横断的に学べて、在学中に様々な知識が身につくのも大きな特徴です。進路も多種多様で、食品・保育・教育・心理・美容・服飾など色々な道を目指している先輩たちがいます。
料理研究部に所属し、好きな料理に全力投球する田中さん。海外旅行好きの両親とともに外国を訪れるうちに、世界の料理に興味を持つようになりました。今まで様々な国の料理を作った経験があり、料理を通してその国の文化や伝統を学ぶのも楽しい瞬間だそうです。
明星学園には留学制度があり、田中さんも1年生の頃に3カ月間のオーストラリア留学を経験しました。将来はより長期の海外留学を目指し、3年生では英語コミュニケーションの授業を選択。英語力を活かして、いつか海外で食に関連した仕事に就くのが目標だといいます。
明星学園には具体的な目標を持つ友人がたくさんいて「私も刺激と元気をもらえる」と田中さんは語ります。進路に迷ったら教員が優しく相談に乗ってくれるので、まずは興味があることから一歩踏み出してみてください。

田中 ロナ さん
家政コース 3年生

服飾デザインⅡ