小学校時代の思い出
外でよく身体を動かす一方で、図書室で本を眺めることも好きだったことを覚えています。激しく外遊びをした翌日は静かに図書室にこもっていたり、その時々のやりたいことに没頭していたように思います。
また、授業中に友人たちの間で活発な議論が交わされていたことも、印象に残っています。様々な意見を持つ人がいるということを、肌で感じました。
印象的な授業について
算数の授業です。算数が得意な方ではなかったのですが、「わからない」ことも一つの結果として受け入れられる環境があり、安心して授業に参加できたことが印象的でした。考えた過程も、解答を導き出すことと同じくらい大事と先生が教えてくださいました。解答を出せなくても、どのように考えてわからなかったのか、みんなで議論できたことが記憶に残っています。「いかに正しい答えを出したか」ではなく、「どのように考えたか」に焦点が当たっていたことで、算数が苦手でも授業を楽しめたと思っています。
現在の自分
大学では文化構想学部の複合文化論系(論系は学科に相当します)に所属しています。文化構想学部は、文化や社会に関わる事象を様々な分野からの視点で考えていく学部で、その中でも複合文化論系は、特に多様な分野を横断的に扱っています。私は現在、社会学のゼミに所属しており、社会学に限らず、社会学的な切り口でそれぞれの興味分野を考えていきます。今卒論のテーマを考える時期なので、芸術に関することを書いていけたらと思っています。
課外活動では、大学キャリアセンターのスタッフとして、学生のキャリア形成に関する企画やイベントの運営に携わっています。明星学園では、自分のやりたいことに向かって進む人をたくさん見てきました。大学ではそれぞれによって異なる、自分の興味に沿った将来の描き方の後押しができるよう、明星学園で過ごした経験を活かそうと奮闘中です。
後輩(保護者)に向けたメッセージ
明星学園には「個性を活かす教育」というイメージが強いと思いますが、その「個性」とは必ずしも目立つものだけではなく、一人一人には特徴があり、それに沿った学び方のことだと、感じました。
私自身、授業内容を理解することに時間がかかり、不器用な方でしたが、先生方は「焦らずに自分のペースで考えていいんだよ」と粘り強く教えてくださいました。わからないことがあれば友人たちとも一緒に考え合う環境の中で、自分なりの理解の仕方を築いていきました。これからの時代、「わからない」ことへのアプローチの仕方を持つことは重要になると思います。ぜひ、明星学園で全身で学んで、わからないを突き詰めてください!

