明星で見つけた
自分の「好き」が
最高の宝物になります

2017年度 小学校卒業 (小中高)

鈴木 虹布さん

信州大学

繊維学部 機械・ロボット科 1年

鈴木 虹布

小学校時代の思い出

小学生の私は読書が大好きで、図書室に通い詰めていました。司書の先生は最近読んだ本の感想を言い合うなど、読書好きの友達のような距離感で接してくださり、「きっとこの本も好きだと思うよ」と、おすすめを教えてくれたり、私がおすすめした本をその場で注文してくれたりといった思い出もあります。
そんな私ですがやんちゃな一面もありました。今でも覚えているのは2年生の時、親友と共に蜂の巣を燃やした事です。空の蜂の巣に火が点くか、虫眼鏡で光を集めて実験しました。当時の担任の根岸先生に見つかった時は「虫眼鏡で火が熾せるのを知っているのはすごいけど、事故になるかもしれないから、どうしてもやりたかったら先生に相談して、教室の前ではやめてね」と言われ、思い返せば私達の好奇心を最大限に尊重してくださっていたように思います。

印象的な授業について

明星の授業は、発表の場が多い事が特徴的だと思います。国語で扱った作品の朗読発表が頻繁にある事はもちろん、授業の中でも自分の考えをクラスメイトの前で主張する機会が多くあります。
5年生の時、算数の図形問題をめぐってクラスの意見が真っ二つに割れた時の事です。算数が得意な数人のいたグループの意見に反対意見を挙げたのは、普段あまり前に出ないシャイな子でした。時に手も挙げずに複数人が意見を喋りだしてしまうような賑やかなクラスでしたが、その時はしんとして発表後には数人が「こっちに意見変える」と言い出した事は、とても明星らしい思い出だと思います

現在の自分

小学校から高校まで明星で過ごした私は今、長野県にある信州大学の繊維学部 機械・ロボット科に所属して大学生活を送っています。今はまだ専門の研究はせず数学や力学、英語といった基礎科目を学びつつ、AIについての授業や文学の授業なども受講しています。サークルに入って始めたジャグリングでは長野県内様々なイベントで演技をする機会もあり、刺激的な毎日を送っています。大学は興味を持ったことに自分でアプローチする事でより楽しく過ごせる事が魅力だと感じていて、好奇心を大事にする事や、積極的に議論に参加する事など、明星で学んで身に付けた事が、今の生活を楽しいと思える自分を作っているのではないかと思っています。

後輩(保護者)に向けたメッセージ

後から振り返って、一人ひとり学んだことが違うのが明星の学びの良さの一つなのではないかと思います。なので、明星ではこんな事を学ぶのが正解だよ、という事は、私からは言えません。勉強も遊びもたくさんして、自分の「好き」をたくさん見つけてください。その見つけた「好き」を大切にしてください。それがきっと、皆さんが明星で得る、自分だけの、最高の宝物になると思います。