学園
明星学園井の頭キャンパスをロケ地として撮影された映画『雪子a.k.a.』(草場尚也監督)の試写会がイチョウのホールで行われる! 来春1月25日、渋谷のユーロスペースを皮切りに全国順次ロードショー!!
草場監督が明星学園を訪れたのは一年半以上前。この学校の教室で撮影させていただけないかという依頼でした。明星とは何の関係もなく、それは本当に偶然の出会いでした。監督は今構想している映画について熱く語ってくれました。伊野副校長は真摯に対応しました。私も同席させてもらいました。草場監督にとって劇場用映画初監督となる作品です。思い入れの強さを感じました。タイトルは『雪子a.k.a.』。
不思議なことに、その後、この作品と学園とをつなぐ糸が次から次へとつながっていきました。なんと明星学園ゆかりの俳優さんが結果として3人も出演することになったのです。学園の小学生もエキストラとして参加してくれました。
そんな本作は9月にアルゼンチンで開催された「第2回ブエノスアイレス州国際映画祭」でSIGNIS賞を受賞したほか、イギリスの「ウェールズ国際子ども映画祭2024」で雪子役の山下リオさんが最優秀主演女優賞を獲得するなど、すでに海外からの注目も集めています。
年明けの1月25日に渋谷の映画館ユーロスペースで上映開始、全国で順次ロードショーの予定です。日本でのお披露目は是非明星学園でという監督の思いから、11月25日、イチョウのホールにおいて試写会が行われました。感動しました。何度もウルっとさせられました。印象的な言葉がありました。主人公は29歳の女性教師なのですが、同僚のある男性教師は「まるで自分のことを描いているようだった!」とつぶやきました。私も、「この映画を観ると、学校というものについて、生きるということについて、他者を意識することがどれだけ自分自身を束縛しているかについて、だれかと語りたくなる」と会う人ごとに伝えています。何度も見返したい映画です。
もちろん、スクリーンに映しだされる小学校の教室や廊下、渡り廊下、丸窓から見る夕陽など、とても印象的に美しく描かれています。明星学園の持っている空間の空気感がこの映画に温かみを持たせているようにも思います。冒頭場面での子どもたちの姿と結末部分で描かれている子どもたちの大きな変化。それは教師雪子の変化でもあります。
試写会には俳優の石橋凌さんと、ラッパーとして活躍するダースレイダーさん(100周年リレーエッセイでも登場していただきました)が駆けつけてくれ、映画について、明星学園について語ってくれました。ありがたいことです。
是非ご覧いただき、感想を聞かせていただければと思います。
『雪子a.k.a.』公式ホームページはこちらから。
(学園広報 堀内)