明星学園の教育理念
建学の教育理念は、
『個性尊重・自主自立・自由平等』です。
この教育理念の下で、明星学園独自の
校風を築き上げ、100年余の歴史を刻み、
今日に至っています。
個性尊重の教育
子どもたちはそれぞれの個性に生きています。個性が理由なく傷つけられたり歪められたりしたのでは正しい教育はできません。教育の原則はまずこの個性を十分に伸ばすことで、ひとりひとりの個性に即してきめ細やかな教育の方法が工夫されねばなりません。ひとりひとりの個性に合わせて、伸ばすべき長所を伸ばし、補うべきことを支援していきます。
自主自立の
ひとたらしめる教育
子どもの自主性を重んじ、自立的な態度を身につけるためには、学び方も主体的であるべきです。自信に満ちた生活は自主性によって支えられます。創意、発見のある学習態度はそれを促進させます。明星で保障される自由は勝手気ままにふるまうことではなく、自己の確立に向かっての自由です。
自由と平等の教育
人は自由であり平等でなければならないということは、子どもたちの上にも無条件で当てはまります。子どもたち同士が平等であり、子どもと教師が平等であるように、教師同士も平等なのです。何人も「強制」による束縛は受けません。自分が自由であるということは、他人の自由をも同等に尊重されねばならないことです。
100周年記念リレーエッセイ
さまざまな分野で活躍する明星学園ゆかりの方々でエッセイをつないでいきます
明星学園周辺の豊かな環境
明星学園の周辺には武蔵野の面影を残す
自然豊かな井の頭公園があり、
玉川上水の清流が流れています。
吉祥寺駅から数分歩くと、
そこは閑静な住宅街です。
この地には多くの文人たちが集まり、
その足跡を残しています。
明星学園は創立以来100年にわたり、
地域とともに歩み、
交流してまいりました。
学校は教室の中だけで
完結するものではありません。
この豊かな文化・自然と
近隣の皆さまの支えのおかげで
子どもたちは豊かに成長していきます。
風の散歩道
三鷹駅から学校までのんびり歩くのに気持ちの良い散歩道。
歩道の石畳や、ガス灯風の照明の雰囲気が楽しく、ジブリ美術館に向かう海外からの旅行者の姿も多く目にします。
井の頭自然文化園（動物園・彫刻園）
「モルモットふれあいコーナー」や、リスと間近に会える「リスの小径」が人気のアットホームな動物園。
さまざまな物語を残してくれた「象のはな子」（1947～2016）の動物園としても有名。はな子に魅了された明星っ子も多く、吉祥寺駅前に完成したはな子の銅像は、卒業生笛田亜希さんの作。
また、園内には幼児向けの遊園地や、長崎の平和祈念像で知られる彫刻家「北村西望」の作品も展示されています。
「象のはな子」の銅像
誰からも愛され、2016年に井の頭文化園で69年の生涯を終えたアジアゾウ「はな子」。
翌年、吉祥寺駅前の広場に建てられた銅像の原型制作は、明星学園卒業生で「はな子」を描き続けてきた美術家の笛田亜希さんです。
太宰治文学サロン
周辺には19か所もの太宰ゆかりの場所があり、多くの太宰ファンが訪れます。
文学サロンは太宰が通い、小説『十二月八日』にも登場する「伊勢元酒店」跡地にあり、情報交流と発信の場になっています。
井の頭弁財天
江戸時代には、神田上水の水源の水神として、また芸能の神として信仰を集め、江戸町人の行楽地としても賑わっていました。
石灯籠などに、水に関わる江戸商人の名が残っています。
井の頭池
吉祥寺駅からの通学路となる七井橋からは桜、新緑、紅葉、雪、四季折々の風景が眺められます。
池の「かいぼり」には本校の生徒もボランティアとして参加しました。
三鷹市山本有三記念館
小説『路傍の石』で知られる山本有三が、1936年から1946年まで住んでいた美しい洋館。
1996年より「記念館」として公開。館内では常時企画展を開催しています。
参道入り口に立つ黒門と道標
井の頭弁財天への道しるべとして、久我山方面から訪れる人のために建てられた道標が今でも残っていて、黒門と共にかつての参道を思い起こさせてくれます。
吉祥寺駅から高校牟礼キャンパスへは、この黒門をくぐって通学します。
三鷹の森ジブリ美術館
世界的にも有名なジブリ美術館。
外に出ると美しい公園が広がり、子どもたちがのびのび遊ぶには絶好の場所となっています。
